あなたがいま、パソコンの前でため息をついているのなら、それはきっと「がんばっている証拠」だと思います。
フリーランスという自由な働き方に憧れて、一歩を踏み出したはずなのに、気づけばお金の不安で頭がいっぱい。
そんな日々が続くと、自信も希望も、どこか遠くへ行ってしまったように感じます。
実は、私もかつて、そうでした。
それでも気づけば8年、なんとか続けてこれました。
お金持ちではないけれど、自分らしく、やりたい仕事を、丁寧に続けてこれたと思います。
食べていけなかった私が、どうやって少しずつ道を見つけていったのか。
その経験が、いままさに悩んでいるあなたの、ほんの小さなヒントになればうれしいのです。
フリーランスが食べていくコツ4選
ストック収入をつくる
不動産とか金融投資の話ではなく、クリエイター業としてストック収入です。
この場合のストック収入とは、
- クライアントがいない
- それなりに安定した定期収入
のこと。
ストック収入の逆はフロー収入で、これは一回こっきり、通常のクライアントワークのことです。
フローよりストックの割合を増やしていくと、働きすぎを軽減できる。
例えばライターとか文筆業の場合、じぶんのブログを書いてそこから収益を発生させることがストック収入と言えるでしょう。
フォトグラファーだったら、ストックフォトなどでしょうか。
ストックフォトに自分が撮影した写真を登録すると、その写真がダウンロードされるごとに収入が発生。
イラストレーターの場合でも似たようなサービスがありますね。
上手くいくといちばんリターンが大きいのは、やはり自分でウェブサイト(ウェブサービス)をつくることでしょうか。
イラストレーターなら、自分のイラストをフリー素材としてウェブサイトで配信するなどです。
以前、有名な「いらすとやさん」が毎日更新を停止したことで話題になりましたよね。
その時に知ってビックリしたんですが、アレ、おひとりで運営されていたんですね!
これはフリーランスのストック収入の典型的な例だと思います。
あそこまで規模が多くなると、もう「食うには困らない」レベルでしょう。
勝手なこと言いますが、もし「いらすとやさん」を売却(サイトM&A)したら、2億ぐらいいくかもしれませんね(笑)
他社に干渉されない「じぶんの作品」をつくるのは、そんな夢も描ける働き方。
ちょっと「いらすとやさん」の例は夢が大きすぎですが。
なんせクライアントがいないので、自分が満足するところまで軌道に乗ったらあとは定期的なメンテナンスや新作品の投稿で収入が維持しやすくなります。
月1万円が安定してくると、ちょっと贅沢できてうれしくなります。
月3万円になると、ひとつ仕事を断れるようになりますね。
月10万円になると、かなり自信がつきます。
まずはやっぱり文章媒体から「じぶんの場所づくり」を始めてみるのが、いちばんとっつきやすいと思います。
関連記事:ミニマリストにおすすめの副業5選。副業で稼ぐコツも紹介
ヒットを狙う
「それができたら苦労しない!」と言われそうですが、そこまで大ヒットじゃなくてもOKかと思います。
わたしの場合、1記事で10万PVまでいった記事があり、そこからグッと楽になりました。
要は「名刺代わり」になる作品ですね。
「あ〜、あれ作ったあの人か」というものがひとつでもあれば、グッと知名度も上がりますし、仕事も取りやすくなります。(単価も上げやすい)
じゃあ、どうやったらヒット作が作れるのか?というと、これは難しい…。
その中でも考えたいのが、まず「労力がハンパじゃないもの」です。
特にネットの世界では「そこまでやるか!?」という手間のかかったものがヒットしやすい。
ひとつひとつはシンプルでも良いんです。
例えば「本を読む」とか、「歌の練習をやる」とか…。
でも、それが
「読書家人生10年、3,000冊読んだ中から珠玉の10冊を紹介する」
とか
「歌の練習を5年間、まいにち続けて気づいた絶対に上手くなるコツ」
みたいな感じだったら、かなりヒットしそうな気がしませんか?
さらに市場の大きいテーマも意識したい部分です。
ミシュランの星付きレストランより、ファミリーレストラン。
マニアックなドメスティックブランドより、ユニクロ。
なんだかんだバズりやすいのはそっちです。
なので、
労力がハンパない × 市場が大きいテーマ
がバズりやすいと言えます。
例えばですが
「サイゼリヤに365日通ったわたしが選ぶ、本当に美味しかったメニューランキングBest3!」
とかだったら、かなり読まれそうですよね。
特にSNSを主戦場とする場合、毎日コツコツ投稿するより、とりあえずバズっちゃったほうが仕事に効いていくると思います。(なぜならSNSはそもそもコンテンツがフローなので)
で、バズった後にサッと立ち去ってその実績をもとに他で仕事をとってくるのがストレスなくて良い(笑)
日々の仕事をこなしながら、ヒットを見越したモノづくりを虎視眈々と続けておくのも、戦略のひとつです。
生活レベルを下げる
おそらく多く人にとって現実的なのがコレだと思います。
家賃を1万円下げれば、1万円分の仕事をしなくて良い。
1万円稼ぐのにどのぐらいの時間がかるでしょうか?
人によって様々でしょうが、その浮いた時間をストック収入やヒット作の制作時間に切り替えていきます。
実際のところ、家賃を少し下げたところで生活レベルはそんなに下がりません。
いきなりめちゃくちゃ暮らしにくくなる、なんてことはほとんどないと思います。
わたしは独立当初、家賃34,000円のアパートに住んでいまいた!(東京です)
キレイじゃなかったですけど、風呂・トイレ別でふつうに住めたし、なんなら今までいちばん良い暮らしをできていたような気もする。
そんな神物件に出会えれば、フリーランサーの大きな支えになるでしょう。
今はリモートワークもすすみ、わざわざ家賃の高い場所に住むメリットは少なくなっています。
ネットで完結できるクリエイティブ系のフリーランスなんて特にそうですよね。
少しぐらい引っ越し代金がかかっても、家賃の差額であんがいすぐ取り戻せるし、なにより嫌な仕事を断って時間がつくれるのは大きい。
特にひとり暮らしなら、家賃を下げるのは検討すべきです。
スキルアップする
スキルが上がれば単価が上がり、仕事を選べるようになり、働きすぎを是正できる。
漠然と「スキル」と言うと曖昧ですが、具体的に「資格」の取得を目指すのもおすすめです。
資格とは対外的な評価です。
名刺や履歴書に書いて信頼を勝ち取るに役立つものなので、リアルに仕事をとるのに役立つでしょう。
わたしは趣味がてら、整理収納アドバイザーを取得してみました。
関連記事:ミニマリストがユーキャンで整理収納アドバイザー(二級、準一級)を取得した体験談。費用やスケジュールなどを紹介
ただスキルを上げるのが先か、仕事をするのが先か、これはニワトリと卵みたいな話です。
スキルを上げるにはお金と時間の投資が必要で、そのためにはまず仕事をしなければいけない。
そこを打開するコロンブスの卵は、やっぱり「家賃を下げる」こと。
けっきょく、それがいちばん誰にとっても再現性があると思います。
【まとめ】食べていけないフリーランスは、時間をつくり、クラアントワーク以外に使う
- ストック収入をつくる
- ヒット作をつくる
- 生活レベルを下げる
- スキルアップ
の中で、まずはやっぱり「生活レベルを下げる」からはじめるのが吉。
ローコストのシンプルライフが、フリーランスとして仕事を軌道のせるための大きな力になってくれます。
家賃を下げ、その分の仕事を減らし、できた時間を「ストック収入」「ヒット作」「スキルアップ」に割り振っていきます。
どこにどう使うかは、性格によりそうですね。
わたしはもっぱらストック収入派。
人にいろいろ言われたくないので(笑)
【関連】シンプルライフは心のお守り
あとは経験上、収入が上がっても支出が増えると安心感が増えません。
もちろん性格によると思いますが、フリーランスにとってシンプルライフやミニマリズムはお守りのようなものですね。
お金の流れや時間の使い方を整理整頓するには知っておいて損はないと思うので、ぜひ関連記事もチェックしてみて下さい。
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