今年も上半期を過ぎたということで、ここまでの買い物を振り返っています!
今回は「読んで良かった本」をご紹介。
※服編はこちら→ミニマリストが2024年上半期に「買ってよかった服」ベスト4!ユニクロと無印良品から【30代後半メンズ】
やっぱり服に興味が集中しているので、ミニマリズムとファッションをかけ合わせたテーマの本ばかりになっていました。
- 1,000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話
- 一年3セットの服で生きる
- シンプルなクローゼットが地球を救う
- 人はなぜ物を欲しがるのか:わたしたちを支配する「所有」という概念
- 使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭
- ミニマリストからの脱却?
1,000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話
著者はファッションエディターの昼田さん。
1,000枚の服を捨てることで、自らが発信してきた「提案」を今度は逆に取り払っていく。
より自由になっていく。
それはある種の矛盾に満ちていますが、とても魅力的に思えました。
この本はミニマリスト系の本の中でも「物を減らし始めた当初の開放感」がよく表現されています。
いわば初期衝動。
なので、読むと自分自身も勢いをもらえる本だと思います。
関連記事:「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」書評。ファッション業界人の告白
一年3セットの服で生きる
こちらも似たテイストの本。
ワードローブを減らしていくのは一緒ですが、こちらは「手放し」より「厳選して買う」ノウハウに比重が置かれている印象です。
つまり「センスの磨き方」を具体的に知りたい人は読んでみる価値はありそうです。
関連記事:「一年3セットの服で生きる「制服化」という最高の方法」が名著でした
シンプルなクローゼットが地球を救う
根深い問題になっているファッションの環境問題、人権問題。
もう何年も継続して議論されている気がしますが、この本はわたしたち消費者がその問題のためにできることがよくまとめられています。
「環境問題を解決したかったら、服を買わなきゃいい」のは正論ですが、それは誰でも言えること。
この本は「今の条件の中で、いかに楽しむか」を考えているので、読んでいて意外と説教臭くなく読みやすい。
なんならこの本の著者は上記の「1,000枚の服ーー」「一年3セットーー」の両名の著者より、ぜんぜん服を持っています(笑)
この流れで関連本を読んでいるからかもしれませんが、十分にこれならできそうという感覚を持てました。
人はなぜ物を欲しがるのか:わたしたちを支配する「所有」という概念
なかなか骨太の本です。
人が「所有すること」を歴史的、生物的、社会的などあらゆる側面から徹底的に考えていく。
特に「所有」の概念を明確にするために「占有」を持ち出して考えていくのは秀逸だと思いました。
人に強くおすすめするかというとそうでもないけど、本当に示唆に富んだ内容です。
使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭
たまたまこの本とさっきの『人はなぜ物を欲しがるのか』を続けて読みました。
そこでふと気づいたのは、ミニマリストは所有と消費をごっちゃにしてしまいがちだなということ。
もっと言うと、「消費」という概念の中に「所有」と「使用」を一色たんにして語ることが多い。
噛み砕いてみると、「所有し過ぎ」が「使用し過ぎ」を生みます。
だから「所有し過ぎないにしよう」というメッセージがミニマリストの真ん中にきますよね。
ところがそれが「使用し過ぎないようにしよう」にいつの間にか置き換わっていることが少なくありません。
そうすると、わたしたちミニマリストは消費(所有&使用)を禁忌し過ぎて「なにもしない空虚なミニマリスト」になってしまいがち。
消費そのものに罪悪感を持ってしまうことも少なくありません。
そうではなく、消費を概念的にしっかり分けて、
いちど所有したものはしっかり使用しきること
が、自分の人生にも、周りの環境にも優しいことだと思います。
有元さんの「使いきる」という人生訓が、それを気づかせてくれました。
この気づきは、ミニマリスト中級者ほど大事かなと思います。(捨て活はじめは、むしろどんどん手放す方が大事)
ミニマリストからの脱却?
こうして見ると、「モノを減らしまくる」フェーズから「適切に楽しむ」ことに自分の興味が移っている気がします。
「ミニマリスト」という言葉は大好きだし、頼りにしている概念なんですけど、暮らしは概念ではなく、実生活の中で五感を使って行われます。
だから頭の中で言葉だけで楽しむのではなく、触れて感じて、納得のいく楽しい暮らしをつくっていきたい。
そのヒントになりそうな本をこれからも手に取っていきたいと思います。
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