「やる気が出ない!」
わかります!
わたしは自宅に人をお招きすると「ミニマリストだね!」と言われることが多く、また整理収納アドバイザー(準一級)の資格も取得しました。
その経験から、
片付けのやる気スイッチ5選
をご紹介します。
「やる気」の正体を明らかにしつつ、しっかりそのスイッチを押せる方法論をお届けします。
この記事を読めば、すっかり重い腰が上がっているかもしれません!
「いい加減、やらなきゃ…」と気持ちが焦っている人の背中を押せればうれしいです。
- 片付けのやる気スイッチ① 小さい空間に手をつける
- 片付けのやる気スイッチ② やる気はやってから出てくる
- 片付けのやる気スイッチ③ スマホの電源を切る
- 片付けのやる気スイッチ④ 人が片付けをしているところを見る
- 片付けのやる気スイッチ⑤ 片付けの基本原則を知っておく
片付けのやる気スイッチ① 小さい空間に手をつける
まず、
- リビング
- キッチン
- トイレ
- 寝室
など大きな空間ではなく、
- リビングのテレビ台の棚
- キッチンの食器棚
- トイレの収納
- 寝室のベッド下の箱とのひとつ
など、できるだけ小さい空間に区切って、手を付けてみて下さい。
大きい空間を片付けようと思うと、目に入る情報量が多すぎて、途方に暮れてしまいます。
しかし実際、片付けとは「小さい空間の片付け」の連続なので、どーんとアバウトな空間に狙いを定める必要はない。
「ダイエットには20分以上のランニングが効果的」
という話を聞いたことがあるでしょうか?
でも、運動不足の人にとって20分のランニングってなかなか大変ですよね。
現実的には、
毎日20分走れる人は、毎日10分走れる人。
毎日10分走れる人は、毎日5分走れる人。
だからゼロからのスタートだったら、まずは毎日5分走れる基礎力をつける必要があります。
しかしこういった現実ではなく理想を重視しすぎた結果、
「20分走れないから意味ない!」
とヤケクソなって、継続をやめてしまう。
これは片付けで言うと、
と言っているようなもの。
これは効率を重視しすぎた結果、陥りやすい罠です。
「最適解」とか「正論」は、しばしば現実と乖離しています。
だから自分の現実に合わせて、小さい目標を掲げましょう。
かの有名なイチローさんの名言で
効率的なことをするには、まず非効率なことをしないといけない
というのがあります。
効率的=20分のランニングをするには、非効率=5分のランニングを続ける段階が絶対に必要です。
それでも理想や正論を重視してしまう人は、心のどこかで人と比べることが当たり前になっていないでしょうか。
今はSNSなので、「丁寧な暮らし」とか、それこそ「ミニマリスト」とかおしゃれな理想の生活を目にする機会が増えています。
大事なのは、そんな理想(他人)と現実の差ではなく、それをしなかったであろう自分との差。
たくさんの「理想」が世の中にはあるので、それに合わせて行動してもまわりに振り回されて大変です。
だからまずは小さな努力を重ねた自分と、何もやらなかった自分の差に着目して、自分を褒めてあげましょう。
そうやって小さな目標を立てて、ひとつずつクリアしていけば、いつかきっと理想に追いつきます。
イチローさんも、自分の出した結果に対してしっかり満足するそうです。
これって意外ですよね。
イチローさんって、なにかいつも渇望している修行僧のようなイメージがあります。
でも全くの逆で
「満足するから、またやろうとやる気をもらえる」
と考えるそう。
それでいうと、やっぱり小さな目標と小さな満足を積み重ねていったほうが、それがご褒美となってすぐ行動に移せる人に変わっていけるのだと思います。
だから、小さな目標=小さな空間に狙いを絞って、まずは始めて下さい。
片付けのやる気スイッチ② やる気はやってから出てくる
「やり始めたら意外とすぐ終わった」なんて経験だれしもあると思います。
夏休みの宿題とか、その典型ではないでしょうか。
これは科学的に実証されているそうですが、実際のところやる気は始める前はゼロで、やり始めるとどんどん出てくるそう。
つまり行動できない理由を、やる気(気持ち)に求めてもダメだと言うことです。
「やる気でてこーい」とベットでゴロゴロしていても、やらない限りは一生でてきません。
だから「これだけで今日は良いや」という軽い気持ちで、「小さい空間」に手を付けるのが最も効率的。
いったん始めると、まるで慣性の法則のように勢いがついて、思ったりも多くの場所を片付けることができたりします。
片付けのやる気スイッチ③ スマホの電源を切る
何も片付けだけじゃなく、何よりも「やる気」の邪魔になるのは「スマホ」じゃないでしょうか
「やるべきこと」「やりたいこと」をそっちのけでショート動画を見て後悔した…なんてことは誰しもあるでしょう。
スマホは時間泥棒チャンピオン。
ありとあらゆる方法でわたしたちを釘付けにしようと頑張っています。
もちろん、便利な部分もたくさんある。
アプリがあることで運動やダイエットを続けられたり、ランニングしながら音楽を聞けたり。
でもニュースや連絡が飛び込んでくるアイテムでもあるので、やっぱり「やる気がない」と悩んでいる人には、ちょっとスマホと距離をおいてみるのをおすすめします。
じぶんと関係ないSNSの投稿やネットニュースを見ると精神エネルギーが消耗する。
その精神エネルギーはやる気の源泉になっています。
またネットニュースを見ると、そのニュースに対して何もできないじぶんにむなしさを感じて、無力感が生まれるそう。
無力感なんて、やる気の真逆。
スマホを制限することは、思ったよりも大切なことだと思います。
対策としてひとつは、それ専用のガジェット、アイテムを導入すること。
例えば読書ならKindleや紙の本。
ランニングやワークアウトにアプリや音楽が必要なら、スマートウォッチが良いでしょう。
わたしも執筆用のパソコンにはエンタメ系アプリはほぼ入っていません。
古いスマホを買って「それ専用」にするのも良いかもしれませんね。
わたしは以前はタブレットとスマホをふたつ持って、
- タブレット→ニュースチェック、SNS
- スマホ→地図アプリ、LINE
と使い分けていました。
関連記事:デジタル断捨離のためにわたしが"あえて"タブレットを買った理由。そしてその効果
現在はタブレットは所有しておらず、Chromebook(ノートPC)を使っています。
SNSはほぼ辞めました。
とにもかくにも、わたしたち現代人はデジタルと上手に折り合いをつけていかなければいけません。
きっとわたしたちの世代にとっては生涯に渡って続いていく問題なので、早めに学んでおくと良いと思います。
片付けのやる気スイッチ④ 人が片付けをしているところを見る
「スマホの電源を切る」と矛盾するようですが、片付けのやる気をもらえる動画として、
Clean with me(クリーン ウィズ ミー)
という動画があります。
その名の通り「一緒に掃除しよう!」という趣旨の動画で、ただひたすら掃除や片づけをしている風景を流している動画です。
学校の掃除の時間も、やっぱりみんなでやるからできる面はありますよね。
人を見て「わたしもやらなきゃなぁ…」という感情はやっぱり強い。
関連記事にて、わたしの好きな片付け動画をまとめています。
関連記事:人気の片付け動画5選!掃除のやる気をもらえるYouTubeを紹介
「スマホの電源を切る」か「片付け動画を流す」か、どちらか向いているかは性格によるでしょう。
動画を流す場合も、スマホやノートPCなら目線のより上に置くのがおすすめです。
つい手にとってしまうことを防げますし、部屋の上部から音が聞こえると、なんだかカフェっぽくて気分が上がる。
ちなみにわたしはブラウザの拡張機能を用いて、YouTubeのおすすめ動画をコントロールしています。
今ここでYouTubeをおすすめして、ダラダラ動画を見て片付けしなくなったら本末転倒(笑)。
そういったことを防ぐために、ひとつの教養として是非チェックしてみて下さい。
関連記事:【デジタル・ミニマリスト】YouTubeの「コメント欄」や「チャンネル」を丸ごと消す方法(※PCのみ)
片付けのやる気スイッチ⑤ 片付けの基本原則を知っておく
整理収納アドバイザーの片付けに対する基本的な考え方は、
- 整理 → 不必要なものを取り除く
- 収納 → 使いやすいようにしまう
の2ステップです。
これは必ず整理が先立ちます。
良い整理なくして、良い収納はありません。
整理すべき「不必要なもの」とは、
- その場にふさわしくないもの
- または明らかなゴミ
と、とりあえず考えると良いです。
例えばキッチンは料理をする場なのに、絆創膏やハンコを置いていないでしょうか?
「これ、ここじゃなくても良くない?」というのが、その場にふさわしくないもの。
そういったものは一旦、取り除いて、後ほどふさわしい場所に移します。
「明らかなゴミ」とは、インク切れのボールペンとか、もう必要ない書類とかそういったものですね。
その判断を繰り返して空間から物が減ったら、収納に移ります。
収納のコツは、
- 手前によく使うものを置く
- 腰の高さによく使うもの置く
といったあたり。
よく使うものは、奥を覗いたり、しゃがんだり、背伸びしたりしなくてもパッと使えるようにするのが望ましい。
整理収納については、関連記事にてもう少し詳しくまとめています。
関連記事:整理収納アドバイザー兼ミニマリストが実践する「物を減らす方法」まずは何から?どこから?
とは言えこういった理屈より、最大のコツはやっぱり「手を動かすこと」。
コツと言うか、ただの事実ですが(笑)
いかに非効率な片付けをやったとしても、ぜひ行動した自分を褒めて欲しいと思います。