そもそも支出が少ないであろうミニマリストには、クレジットカードはリターンよりリスクの方が大きい。
カードはセールやキャンペーンの起点になるので、無駄遣いを煽られるきっかけになるからです。
だからほどほどの距離感で付き合いたい。
そう考えている人におすすめなのがリクルートカードです。
リクルートカードはご存知、株式会社リクルートが発行するカード。
世の中にたくさんあるカードの中でも、とってもシンプルに使いやすい。
わたしはフリーランスなので、現在は4枚のカードを所持しています。(事業とプライベート等、用途を分ける必要がある)
過去にもいろんなブランドのカードを使っていました。
その経験からミニマリストむけの1枚を考察すると、やっぱりリクルートカードです。
「カードを持ちたくないけど、しょうがなく」
「ポイントとかキャンペーンとかめんどくさいのは苦手」
「でもできる範囲でお得がいい…」
そんな人にもおすすめです!
ミニマリストにリクルートカードがおすすめである理由
年会費無料
リクルートカードは年会費無料。
他におすすめされるカードは「年間100万円以上使えば」など、無料で使うには条件が設定されているカードも多いです。
リクルートカードは特別な条件はいっさいなく年会費無料なので、もし使わないときも安心して所有しておけます。
メルマガが少ない
リクルートカードはわたしが所有している楽天カード、Amazon MasterCard Primeに比べて圧倒的に宣伝が少ないです。
リクルートはその他のカード運営会社と違って、オンラインストアにあまり力をいれていません。
また株式会社リクルートは、
- 受験→スタディサプリ
- 就職→リクナビ
- 結婚→ゼクシィ
など、いわゆるライフステージ事業を手掛ける会社です
これらはユーザーが利用する期間・年齢は限られているので、宣伝もピンポイントなのでしょう。
少なくとも日々の買い物において、あっちがお得だ、こっちがお得だと振り回されるリスクは少ないと言えます。
無駄なくポイントが貯まる
リクルートカードドのポイント還元率は1.2%。
無条件での1.2%は他に類を見ません。
しかも、切り捨てがないのがとってもお得です。
例えば、「100円で1ポイント(還元率1%)」のカードって多いですよね。
リクルートカードと比べてたった0.2%の違いしかないので、プラスαのキャンペーンを加味するとそっちの方がお得に思える。
ところが「100円で1ポイント」だと、120円買い物しても、150円買い物しても貰えるのは1ポイントです。
ほとんどのカードがこのように1回の決済でその都度、ポイントが付与されます。
しかしリクルートカードはその月の請求額にまとめて1.2%分のポイントが付与されるので、端数の切り捨てがないんです。
例えば250円のものを4回買ったとしましょう。
「100円につき1ポイント」のカードの場合、貰えるポイントは8ポイントです。
これがリクルートカードなら、1,000円×0.012になるので12ポイントになります。
この計算だと、1.5倍も貯まりやすいことになります。
還元率が1.2%でそもそも高いこと。
そして切り捨てのない仕組み。
このふたつの特徴により、実生活ではかなり大きな差になってくるのがわかると思います。
ポイントを使い切れる
リクルートカードのポイントは「リクルートポイント」で付与されます。
これは「じゃらん」「ホットペッパー」などで消費できますが、ちょっと使い道が少ない。
しかしリクルートポイントは「dポイント」「Pontaポイント」に等価交換できます。
他社のポイントサイトを経由する必要がなく、リクルートIDのサイトから公式に変換可能なのも便利ですね。
さらに2024年のアップデートで、Amazonでリクルートポイントのまま使えるようになりました!
このふたつのポイントを利用すれば、まず使い切れないことはないでしょう。
いづれも多くのコンビニ、スーパー、ファストフード、ドラッグストアで使えます。
ポイントカードもアプリから利用できますので、サイフの中にカードを増やす必要もありません。
リクルートポイントは新規にポイントが付与されるたびに、有効期限が1年先に延びるので、実質的に期限もありません。
そもそも請求額の少ないミニマリストなら、ポイントの存在を忘れてしまうこともあるかも(笑)
リクルートポイントなら、1年に1回ぐらい貯まったポイントをチェックして、何に使うかゆっくり考えられるので安心です。
改悪が少ない
クレジットカードやQRコード決済など金融について調べてみると「改悪」のニュースをよく目にしないでしょうか?
せっかく時間をかけて調べて、手続きをして手に入れたクレジットカードがすぐに改悪になって再検討しなければいけなくなったら…。
それってミニマリスト的にすごく煩わしいですよね?
「キャンペーン→改悪」が繰り返されるのは、そこがユーザーを取り合う激しい市場だから。
特に大手スマホキャリア4社を中心としたキャッシュレスの覇権争いは激しいです。
一方、リクルートカードについて調べてみると、サービスがはじまったのが2013年でした。
そこから今日に至るまでの約10年間、還元率1.2%で継続しています。
もちろん年会費は永年無料のまま。
そもそもリクルートとは言わずとしれた「大企業」で、さっき言ったライフステージ事業においてライバルを圧倒する存在です。
その安定した企業だからこそ、リクルートカードのサービスも安定して継続しているのでしょう。
またリクルートはオンラインストアやQRコード決済を中心とした「〇〇経済圏」からも、すこし離れた企業です。
だから過度な競争がない=大規模なキャンペーンがない=安定している、というわけなんですね。
未来を確実に言い当てることはできませんが、リクルートカードなら今後も安定したサービスが期待できるのではないでしょうか。
リクルートカードのブランドはどれを選ぶべき?
リクルートカードは、
- VISA
- MasterCard
- JCB
とブランドを選べます。
それぞれのメリット、デメリットは以下の通り
メリット | デメリット | |
VISA MasterCard |
海外で使いやすい タッチ決済ができる 電子マネーチャージの還元率が高い モバイルSuica、楽天edy、SMART ICOCAもポイント付与 |
発行に手数料1,000円が必要 |
JCB | 発行時のポイントプレゼントが多い モバイルSuicaもポイント付与 |
たまに使えない場所がある |
ここはそれぞれのライフスタイルに合わせて選べばOKです。
どちらかと言えばJCBのほうが新規発行時に手数料がかからず、なおかつポイントのプレゼントも2,000ポイントほど多いので(記事執筆時)、よく利用するスーパーなどがJCB対応なら、JCBがお得かと思います。
ミニマリストはクレジットカードを1枚だけ持っていれば良い理由
増やすと紛失リスク、管理コストが上がる
カードが増えると、落としたり、失くしたりする可能性は増えます。
もちろん、そのためにショッピング保険とか限度額が設定されていますから、過度に心配する必要はありません。
とは言え、いざ落としたらとっても手続きがめんどう。
また、明細が増えることで支出の全体像を把握するのが困難になります。
増やすと宣伝メールやプッシュ通知が増える
「カードを通じて、我が社にお金を落として欲しい」
と言うのが、企業の偽ざる本音です。
それは別に悪いことではなく、極めて自然なこと。
だからこそ、消費者のわたしたちがその仕組みに無防備に参加すれば、思ったよりずっと宣伝にまみれることになります。
メールも通知も、じぶんで管理・設定すれば良いのかもしれません。
とは言え宣伝・販促の方法も日々進化しているので、基本的に消費者がそれらを攻略することは無理だと思って差し支えない。
参加して攻略するのではなく、根本的に距離をとる方が楽ちんです。
使い分けるほど支出が多くない
毎月の支出が20万円以下。
そのような家計なら、わざわざ2枚も3枚も使い分ける必要はないと思います。
例えば3枚を使いこなして、トータルの還元率を3%達成した。
それでカードの明細が10万円だった場合、貰えるポイントは3,000ポイントです。
しかし無駄遣いを4,000円してしまった場合、差し引き1,000円のマイナス。
クレジットカードで貰えるポイントは、あくまで「還元」です。
「たくさん使った分だけ、たくさん貰える」ということ。
つまり、そもそもたくさん使わない人がガメつく還元率を上げたとて、その設定や使い分けのコスト(かけた時間)に対してリターン(ポイント)がそれほど多くないだけでなく、リスク(使いすぎ)が膨らむ。
節約だけを考えると、カードでちまちまポイ活するのではなく、定番の
- 固定費の削減
- 先取り貯金
などの方が簡単で効果的です。
結果的にミニマリストは家計が小さいですよね。
だからミニマリストがカードを増やす意味はそう多くありません。
使い分けは他のキャッシュレスでできる
もし使い分けを検討したい場合も、
- QRコード決済
- 電子マネー
- 交通系IC
などさまざまなキャッシュレス決済が使えます。
例えば光熱費など固定費をカード払いにする。
そして月初にスーパーやコンビニで使う分を電子マネーにチャージする。
それで十分、健全に使い分けができると思います。
なんならこの方がポイントの種類が散らばらず、かえって便利。
っというわけで、ミニマリストはクレジットカードは1枚で良いし、その哲学に合致しているのはリクルートカードかなと思います。
ミニマリストの節約術
その他、ミニマリストのお金の考え方や節約術をまとめています!
なるべくシンプルに、セールやキャンペーンに振り回されず、それでも日々の生活をたのしむことを目指して。