約1年前にテレビを手放したことをきっかけに、ニュースを見るのをやめてみました!
主に政治・経済・芸能ニュースを避けています。
結論から言うと、
けっこう色んな人におすすめできる
と思います。
この記事では、そのメリット・デメリット、ニュースを避ける方法をご紹介します!
ニュースを見なくなって変わったこと【メリット・デメリット】
【メリット】元気が出た。幸福感を感じる
抽象的ですが、これは確かな実感があります。
例えばコロナ禍を思い出した時、まるで人類が絶滅するかのような不安感に襲われた人は少なくないのではないでしょうか。
今日も世界で悲しいことが色々と起こっています。
ニュースを見ると、それに対して何もできない無力感、徒労感を感じる。
そう言いつつ、自分からは何もしない欺瞞と偽善。
端的に言ってそれは、ポジティブなエネルギーが生まれる習慣ではないでしょう。
しかし「ニュースを見ない」ことは「世界」に対して背を向ける行為にのような気がして、なんだか罪悪感がある。
でも発想を変えて、
世界のために今、目の前のことに集中しよう
と考えるのはどうでしょうか?
例えば仕事が接客業なら、少しだけ笑顔を増やして接客してみる。
主婦(主夫)だって、玄関掃除のついでにちょっと隣の家の前まで掃除すれば、それは「世界を良くしている」と言える。
やらぬ善より、やる偽善
なんて言葉もあります。
世界を良くするのは一人ひとりの小さな行動だとすれば、そのための行動力を阻害するニュースをあえて見ない。
それは結果的に、多くの人にとって健康的なことのように思います。
結局、小さなことででも行動すると「自己肯定感」が得られます。
幸せを感じるには、頭の中であーだこーだ考えるのではなく、手足を動かすのがやっぱり一番です。
【メリット】趣味が深められた
この1年はファッションに興味が出て、いろんな服を買ったり、情報を調べたりしました。
ファッションは否応なく、じぶんの個性と向き合うことになります。
体のコンプレックスはもちろん、ひいては心の弱さまで。
ファッションという文化を知ると共に、じぶんに対しての理解も深まった気がします。
それはニュース=他人のことを気にする時間とは正反対だったように思います。
ニュースを見る時間は意外と膨大。
「やりたいことがあるのに、できていない」という人は、ニュース断捨離してみるのもひとつのアイディアです。
【メリット】新鮮な会話ができた
友人と会話していると、
「今の世間はそんな感じなんだ!」
と新鮮な驚きがありました(笑)
ニュースは友人から伝え聞くぐらいで、あんがい十分な気がします。
メディアを通じてニュースを接種するより、会話になるので楽しいですし。
ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉に、
最も早い馬が最も大切なことを伝えるわけではない
といった趣旨の言葉があります。
ニュースの9割9分は、少なくともじぶんにとって重大なニュースではありません。
あえてゆっくり受け取ることで、かえってニュースが取捨選択されて良いのかもしれません。
【デメリット】YouTubeの時間が増えた
テレビとSNSをやめたことで、主要なメディアがYouTubeになりました。
そうなって1年、YouTubeのむずかしさをヒシヒシと感じています。
後述しますが、プラットフォームを使っている限り、何かしらのニュースはねじ込まれる。
かなり意識的に対策しないと、内容がニュースでないにしても見すぎの状態には陥りやすい。
ここは改善点ですね。
ニュースを見たくない人へ。ニュースを避ける方法【完璧には無理】
テレビを捨てる
テレビを捨てると、お昼のワイドショーと夕方のニュースは見れなくなります。
現在、TVerで配信されているのはゴールデンタイムのバラエティがほとんど。
テレビバラエティは今やコンプライアンスに配慮しまくりなので、安心して見れて良いですね(笑)
関連記事:ミニマリストにテレビはいらない。テレビなしのメリット5選。代わりも紹介
SNSをやめる
SNSをやめると、身内のゴシップニュースがなくなります。
もう何年も会っていない友人の結婚報告とか離婚報告とか(笑)
もちろん、SNSもネットニュースを運んでくる媒体です。
SNSをやめればあとはYahoo!ニュース等々のサイトを避けることで、かなりニュース断捨離できるようになります。
YouTubeを見ない
まず実感するのは、YouTubeの検索アルゴリズムがかなりエグいこと。
タイムライン(トップページ)はもちろん、アルゴリズムによって表示される動画が決まります。
それも悪い(?)ですが、個人的にYouTubeアプリの検索窓🔎からキーワード検索した時のUI・UXがかなりえげつないなと感じる。(※UI→ユーザーインターフェース。画面の構成のこと。UX→ユーザーエクスペリエンス。操作の体験とそれに伴う実感こと)
まず普通に検索すると、検索ワードに対して動画の内容を正確に検索するのではなく、チャンネル登録者数や評価数に基づいて検索結果が決まるようです。
必然的に人気チャンネルの動画が検索結果の上位に表示されるようになります。
検索フィルタがデフォルトで関連度順に設定されており、時間軸をメインに検索したい場合は、「並べ替え」をいちいち「アップロード日」に設定し直さないといけません。
しかしたとえ「アップロード日」で検索しても、数日後に同じワードで検索すると、
「あれ?これ見落としてたっけ?」
という動画が見つかる。
つまり「「アップロード日」なら、時間軸でもってフェアに検索されている」と思いきや、それでもかなりアルゴリズムが効いてるわけです。
これはけっこうなミスリードだと思います。
(もし違和感を感じた場合は、YouTubeではなくGoogleから「〇〇 動画」「〇〇 YouTube」などで調べると、また違った動画にたどり着けたりします)
つまりYouTubeだけを使っていると、どんどん情報が先鋭的になる。
またYouTubeを使っている限り、ニュースを完璧に避けるのは無理です。
例えばユニクロについて検索すると、会長の柳井さんの発言をとりあげた動画や、インフルエンサーがユニクロのビジネスモデルを評価する動画を必ず目にします。
プロ野球について検索すると、「誰と誰が犬猿の仲」とか、競技に直接関係ない動画が出てきます。
つまるところ、これらは「ユニクロ」「プロ野球」といったユーザーの検索意図とは別の、
「業界内ゴシップニュース」
です。
この対策としてゴシップチャンネル(インフルエンサー)をブロックを試みます。
しかし今度はその切り抜きチャンネルが出てくる。
そもそもブロックは、タイムライン上でそのチャンネルを排除できても、検索結果からは排除できません。
さらに一見して良心的な専門家を名乗るYouTuberでも、蓋を開けてみると業界内ゴシップを混ぜ込んでくる例も列挙に暇がありません。
プロのYouTuberは、週に3本4本の動画をアップしますよね。
それはアルゴリズムにとって最適で、再生回数を伸ばすのに必要だからです。
そして週3、4本がノルマになった時、ゴシップを混ぜるのは必然性があります。
他人のことなので、労力をかけることなくネタにでき、そのうえで再生数も増えやすいからです。
検索アルゴリズムと発信者がゴシップを増やす方向で合致している限り、わたしたちユーザーがそれを避けるのは不可能になる。
そしてこれはニュースと言っても、かなり質の低いニュースといって差し支えないでしょう。
インフルエンサーは大手メディアの記事を参照しています。
そのインフルエンサーを、さらに個人チャンネルが参照する。
そうして個人レベルで話題になると、今度は大手メディアが「今、これが話題です」とまた記事にする。
誰かの意見を切り取って、またそれを切り取って…。
じぶんが見たニュースは、いったい伝言ゲームの何番目なのか。
アンビエントミュージシャンのブライアン・イーノは、この状態を情報のハウリングだと評しました。
ハウリングとは、スピーカーから出る音をマイクが拾う無限ループによって、
「キーン!」
とノイズが出る現象です。(卒業式とかで1回は見るやつ)
例えば最初はひとつふたつの批判が出ただけなのに、その批判がこのメカニズムに入ると、どんどん膨らみ本当に炎上しているように見える。
たしかにAさんに罪や悪意があったのかもしません。
しかし罪に対して、罰が肥大化してしまっていますよね。
そうして犠牲になるのはいつだってクリエイターの心と、ユーザーの時間です。
この”ゴシップの森”から抜け出すためにわたしたちができるのは、
YouTubeの時間を減らす
ただひとつのみ。
YouTubeの設定をいじくり回しても、その森の生態系がゴシップを醸成する限りむずかしい。
わたし自身もそうですが、スマホ以外の時間をしっかり確保していく必要があります。
※追記 根本的にYouTubeから離れるのが最も大切ですが、ブラウザの拡張機能を導入して、見れるチャンネルを調整すると便利でした↓
関連記事:【デジタル・ミニマリスト】YouTubeの「コメント欄」や「チャンネル」を丸ごと消す方法(※PCのみ)
【書籍】News Dietがおすすめ
わたしがニュースを減らそうと思ったきっかけはこの本。
「これでもか!」とニュースのデメリットを論じています(笑)
本を読む時間は典型的な”スマホ以外の時間”なので、ニュースを減らしたい人にとっては一石二鳥。
あんがいサクサク読めてしまうので、興味ある人は読んでみてください。
必要十分で、たのしく
こういったわたしの考えは、ミニマリストから大きな影響を受けました。
興味を持った人のために、
ミニマリストのガイドブック
を書いたので読んでみてください。
ミニマリストの定義と歴史。
ミニマリストの始め方、続け方。
そして頼れる先輩まで、網羅的に解説しています。
関連記事:ミニマリストとは?「歴史」や「なる方法」「断捨離のコツ」を実践者が紹介