『より少ない生き方』の著者ジョシュア・ベッカーの6年ぶりの最新作品です!
とは言え、この『より少ない家大全』は本国アメリカでは2019年発刊みたいですね。
2010年代に登場したアメリカのミニマリストたちは今なお精力的に執筆しているみたいなので、日本の出版社もどんどん翻訳してほしい!
断捨離のビリーズ・ブートキャンプ
「君ならできる!俺たちはできる!きっとやり遂げられる!さぁ!はじめよう!」
全体的にそんなニュアンスがふんだんに盛り込まれた本です(笑)
なかなか日本の断捨離・ミニマリスト本で、これほど強くて前向きなメッセージを発する本ってないですよね。
アメリカならではの勢いかなと思います。
20代の人は知らないと思いますけど、わたしは往年のエクササイズDVD「ビリーズ・ブートキャンプ」を思い出しました(笑)
とにかくこれから断捨離をはじめる読者を鼓舞してくれる。
途中途中で著者ジョシュア・ベッカーの門下生による「断捨離成功エピソード」が盛り込まれていたり、モチベーションを高めることを念頭に置いている。
全体の構成も、
PART 1 なぜものを減らすのか
PART 2 部屋ごとにものを減らしていく方法
PART 3 ミニマリズムで広がる未来
となっているのですが、PART 1でたっぷり76ページにわたって「君ならできる!」という話をしてくれています(笑)
家族が多い人におすすめ
この本で紹介されている断捨離術は、アメリカの住まいを想定しています。
なので「バスルームがふたつある」とか「子どもそれぞれに部屋がある」など、日本では一般的でない事例も出てきます。
例えばこの本のメソッドを「東京で一人暮らししている若者」に落とし込むのは難しそう。
そもそもひとり暮らしで断捨離するなら「部屋ごと」ではなく、「カテゴリーごと」のほうが効率的です。
っというわけで、この本は特に
家族むけ断捨離指南本
と言えるでしょう。
PART 2の「部屋ごとにものを減らしていく方法」がメインパートになりますが、内容としては重複している部分も多いです。
極端な話、41ページの「ベイカー・メソッド」にすべて集約されていると言っても過言ではありません。
しかし同じことをなんども繰り返し伝えるのは、本書の「大全」という性質を考えると納得する部分。
この本は「今日はキッチンを断捨離しよう!」と思ったその日に(あるいは前日に)、その部分を読んで、しっかりメソッドとマインドをインストールする。
そんな使い方をする本だと思います。
いわばエッセイや小説のような読み物ではなく、辞書や図鑑、また参考書のような本に近い。
あなたがもし、ほんとうに断捨離を実践するなら、力強い味方になってくれる本だと思います!
他にもある!おすすめミニマリスト本まとめ
その他にもミニマリストが書いた本、ミニマリズムを学べる本をまとめてあります。
ミニマリスト入門書から、マニアックなドキュメントまで。
「ミニマリストなりたい!」
「いろんなミニマリスト参考にしたい!」
と考えている人は、ぜひごらんください。
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