仕事や家事に追われる毎日でも、たった一杯のコーヒーが自分だけの特別な時間を作ってくれる。
そんな時間をもっとシンプルに楽しみたい、だけどちゃんとこだわりたい…。
ミニマリストとしてコーヒーを楽しもうとすると、道具や豆の種類が多すぎて逆に迷ってしまうことも。
「最小限の道具で、美味しいコーヒーを楽しむには?」
「シンプルな暮らしに合うコーヒーの選び方は?」
この記事では、
ミニマリストに最適なコーヒーライフの楽しみ方
を紹介します。
コーヒーが好きだから、味にはこだわりたい。
けれど毎日のように飲むから、時短にもこだわりたい。
その両方を叶えるアイテムを、わたしの経験から選びました!
- ミニマリストのコーヒー道具の選び方
- ミニマリストのコーヒー道具8選
- ミニマリストでも味にこだわりたい!自宅で美味しいコーヒーを淹れるシンプルなポイント
- 【補足】道具ではなく知識を増やそう!ミニマリストおすすめのコーヒー漫画
ミニマリストのコーヒー道具の選び方
自宅でコーヒーを淹れる方法4選。ミニマリスト的にはペーパードリップ
淹れ方 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ペーパードリップ | すっきりとした味わい 豆の廃棄が楽 |
ペーパーが必要 |
フレンチプレス | 豆の油分まで楽しめる 道具がシンプル |
粉っぽくなりやすい 洗い物が面倒 |
ドリップパック | お湯を注ぐだけで手軽 片付け不要 |
コストがかかる 味の調整ができない |
エアロプレス | 濃厚な味 短時間で抽出可能 |
専用フィルターが必要 やや手間がかかる |
ミニマリスト的に物を減らそうとするなら、フレンチプレスがもっとも有利に見えます。
フレンチプレスはもともと紅茶を淹れる道具で、消耗品のペーパーや、お湯を注ぐためのドリップポットも必要ありません。
ただ4分30秒待つだけなので、技術もあまり必要としない。
わたしも使っていた時期があります。
ところがフレンチプレスは片付けがちょっと面倒なんですね。
コーヒー豆が網目に挟まるし、細長い形状なので洗うのが大変。
複雑なパーツが組み合わさっているので、乾燥にも時間がかかる。
毎日コーヒーを淹れていると、結局はペーパードリップが一番楽でした。
めんどくさい気持ちが増えてしまうと、コーヒーを飲む習慣が徐々に無くなりせっかく買った道具も宝の持ち腐れになってしまいます。
なので、まずはペーパードリップがおすすめです。
道具は見た目も大事
そしてペーパードリップに決めとして、次にどのドリッパーを選ぶか迷ってしまいますよね。
個人的にはあまり深く考えずに見た目が気に入ったものを選んでも良いかなと思います。
なぜなら、選んだドリッパーの個性に合わせて、
- メッシュ(挽き目)
- お湯の注ぎ方
- お湯の温度
など、いくつかの要素を変えることで味を調整することができるからです。
つまりペーパードリッパー自体はどれを選んでも大失敗はしにくい。
そう考えれば、インテリアとしてのかっこよさ、毎日手に取りたくなる美しさがあんがい重要ではないでしょうか。
わたしが使っているブルーボトルコーヒーのドリッパーは比較的に強く、濃く味が出るタイプです。
でもそれより何より、爽やかなホワイトとブルーの配色と、触れた時の陶器の質感が好き。
ドリッパーは様々なブランドの別注モデルや限定モデルが多く発売されているので、きっとお気に入りが見つかると思います。
いろんな謳い文句はあるにせよ、ぜひ「なんかコレいいな!」という感覚を大事にして欲しいです。
それでは実際にわたしが使っている道具をご紹介します!
【種類】商品名(必要度)
で表記しています。
ミニマリストのコーヒー道具8選
【ドリッパー】ブルーボトルコーヒー(★★★)
全世界のブルーボトルコーヒーカフェで使われているドリッパーです。
まずこの爽やかなルックスがお気に入り。
もちろん、見た目だけじゃなくひとつのプロダクトとしても優秀です。
タイプとしてはカリタウェーブと一緒で、ウェーブタイプのペーパーフィルターを使います。
ウェーブタイプは抽出時の水流が一定に保たれやすいため、難しい技術(注ぎ方)がなくても味がまとまりやすいのがメリット。
また小さい一つ穴なので、水流はゆっくりで比較的に濃く、強めの味がつくれます。
購入して3年。
これまで3つほどドリッパーを試してきましたが、いちばん好きになったのがコレでした。
関連記事:【評判口コミ】ブルーボトルコーヒーのドリッパーを購入!安定して、強い味が出せる
【サーバー】Kinto【★★☆】
ドリップ時にコーヒーを受けるサーバー。
台形のサーバーが多いですが、これは綺麗な円柱です。
この形があんがい重要で、このおかげで
- 割れにくい
- 洗いやすい
とメリットが生まれます。
サーバーを使わずカップに直接ドリップするのも、ミニマリスト的には物を減らせてアリでしょう。
ただこういった耐熱サーバーがあると、湯煎でコーヒーを温めなおすことができます。
湯煎だと電子レンジより風味が飛びにくいので、最後まで美味しく飲めます。
【ドリップポット】オレゴニアンキャンパー ヘキサポット(★★☆)
アウトドアブランドのオレゴニアンキャンパーから発売されているドリップボット。
まず温度計一体型なのがメリット。
そして特徴的なのが、注ぎ口の形状です。
ふつうとは逆の方向に切られています。
これにより、円を描きながらお湯を注ぐ時に遠心力が抑えられて、一定の湯量を注ぎやすくなります。
逆にすごく細く注ぐのは難しいのですが、オートマチックに一定のレベルで抽出できるのは便利。
ミニマリストの場合、電気ポットやケトルから直接お湯を注ぐことで、ドリップポットは断捨離できます。
ただわたしはもうちょっとこだわりたいので、こちらを使っています。
なによりこのブラウンのカラーがお気に入りです。
【コーヒーグラインダー】みるっこ(★☆☆)
家庭用のコーヒーグラインダー(コーヒーミル)としては、ハイエンドなもの。
正直、めちゃくちゃ趣味性が高いので、簡単におすすめはできません(笑)
それでも個人的には「買ってよかった!」と思える名品です。
一瞬で豆を挽くことができ、粒ぞろいも美しい。
そのスペックの高さはふつうに喫茶店でも使われるレベルです。
こういった本格的なグラインダーは必要ないですが、手軽なコーヒーミルはぜひおすすめしたいジャンルです。
後述しますが、美味しいコーヒーを飲むには”挽きたて”は大きなポイントになるからです。
グラインダーは本当にコーヒーが好きで、かつ在宅ワークなので毎日コーヒーを飲む人なら、検討してほしいと思います。
【ふるい】Dailyart コーヒーふるい(★☆☆)
コーヒーを挽いた後に微粉をとりのぞくアイテムです。
「なくても良い」の代表格ですが、これがなかなか味が変わっておもしろい。
スッキリとクリーンな味わいになって、嫌な苦味、雑味が軽減されます。
またコーヒー豆を測るときにも使うので、あると一連の作業が楽になるグッズでもあると思います。
【コーヒーカップ】MiiR(★★★)
我が家にあるマグカップはこれだけ。
コーヒーだけでなく、全ての飲み物はこれで飲んでいます。
ステンレスの二重構造でホットコーヒーは冷めにくい、アイスコーヒーは温まりにくいのが特徴です。
またMiiRは環境に配慮したものづくりが特徴のブランド。
多くのブランドとコラボモデルがあり、お気に入りを選ぶ楽しさもありますね。
【メジャースプーン】IKEA(★☆☆)
コーヒー豆を測る時に使います。
IKEAの「TEMPERERAD テンペレラード」という商品。
これもなくても良いですが、真鍮のような美しいゴールドが気分を上げてくれます。
でも真鍮じゃないので手入れはラク。
クリップとセットです。
IKEAに行った際はチェックしてみて下さい。
【コーヒー豆】タカムラコーヒーロースターズ(★★★)
もっとも重要なコーヒー豆は、タカムラコーヒーロースターズを3年ぐらいリピートし続けています。
特に楽天お買い物マラソン(スーパーセール)の時に2,000円から1,000円に割引される70g×3種類のセットがコストパフォーマンス良いです。
ミニマリストでも味にこだわりたい!自宅で美味しいコーヒーを淹れるシンプルなポイント
実は道具より、コーヒー豆の品質が最優先
ここまで散々、道具を紹介してきましたが、それよりとにかく大事なのはコーヒー豆の品質です。
品質とは、単にスペシャルティか否かというだけでなく、焙煎からの経過時間、鮮度が大切。
おおむねコーヒーの飲み頃は焙煎から2週間以内と言われます。
実はそういった新鮮な豆は、店舗よりもオンラインの方が手に入れやすい。
Amazonや楽天でも、多くのコーヒー専門店で焙煎直後に出荷してくれます。
クール便ではないので夏場の劣化は多少気になりますが、それを差し引いてもやっぱり焙煎したては新鮮。
わたしは先ほど紹介したタカムラコーヒーロースターズをリピートしていますが、他にも色々レビューしています。
合わせて参考にしてみて下さい。
関連記事:Amazonで買えるおすすめコーヒー豆7選。コスパ最高のコーヒー
関連記事:楽天で買えるおすすめコーヒー豆5選!お買い得なコモディティから、贅沢スペシャルティまで
次に「挽きたて」が大事
豆の品質が保証されたら次に重要なのは、
挽きたてか否か
という点。
コーヒー豆は生豆の状態がもっとも傷みにくく、焙煎すると酸化しやすくなります。
さらに豆を挽いて粉にすると、空気に触れる面が増えて劣化が早まります。
なので抽出する直前に豆を挽くのが、コーヒーを美味しく飲むための重要なファクター。
逆に、
- 豆の品質
- 挽きたて
この2つのポイントを抑えず、道具や技術でなんとかしようとしても難しい。
高級な道具を使って丁寧にドリップしても、この2点を抑えないと美味しさの上限は決まってしまいます。
まず、
- 美味しいコーヒー豆
- コーヒーグラインダー or コーヒーミル
のふたつを優先して確保しておくと、効率よく美味しいコーヒーが飲める環境が整います。
【補足】道具ではなく知識を増やそう!ミニマリストおすすめのコーヒー漫画
道具を増やさなくても、知識を増やせばコーヒーの楽しみ方は広がります。
そんなときにおすすめなのがコーヒーを題材にした漫画。
わたしも色々読んだので、おすすめを厳選して3つご紹介します。
僕はコーヒーが飲めない
さしずめ「マンガでわかる!コーヒー」のような作品です。
主人公は飲料メーカーの若手社員、花山。
花山は”マズい”コーヒーが飲めないコーヒーオタク。
人見知りで消極的な性格から会社ではお荷物社員的な存在でしたが、信頼する上司とめぐり逢い、コーヒーのプロジェクトに参加する中で成長していきます。
メインはそんなサラリーマンの成長サクセスストーリーですが、全編に渡って登場するコーヒーの知識はきわめて本格的。
それもそのはず「コーヒーハンター」の異名をとる川島良彰さんが監修を手掛けています。
『ぼくはコーヒーが飲めない』は2014年から2017年までビッグコミックスピリッツで連載されていました。
日本では2015年にブルーボトルコーヒーが清澄白河に出店したあたりから、本格的に「サードウェーブムーブメント」が叫ばれましたよね。
サードウェーブムーブメントはコーヒー豆のトレーサビリティーが重要視されました。
トレーサビリティーとは、品種はもとより、生産農園や精製方法、焙煎までをしっかり消費者に明らかにすることです。
よりフェアに、より美味しいコーヒーが全世界で飲めるようになることを目指したムーブメントだったんですね。
これはなんだか現在のSDGsにも通づるものがあります。
コーヒーの輸出入取引額は石油についで第2位とも言われるそう。
それだけ大きなビジネスであるコーヒーの世界は、SDGsが叫ばれるずっと前より、業界の健全化にとりくんでいたというわけです。
『僕はコーヒーがのめない』も、まさにサードウェーブムーブメントを中心に進んでいく話です。
ですから、農園を直接尋ねる話が大きな割合を占めます。
コーヒーの味を決めるのは7割が豆の品質とも言われ、やっぱり農園としっかりタッグを組んでコーヒー豆をつくるのは大切なんだと、このマンガを読むと伝わってきます。
コーヒー農家やバリスタ、焙煎士など、花形コーヒーマンたちも多く登場しますが、主人公は飲料メーカーのサラリーマン。
消費者に近い位置から主人公がコーヒーの知識を学んでいくので、とっても読みやすいです。
一方、「上手なハンドドリップの方法」など、コーヒー専門書でページが割かれる技術的な部分はあまり詳しく紹介されません。
より語られるのは、コーヒーのビジネス的な部分、文化的な部分です。
わたしはいろんなコーヒー屋さんに行くのが趣味なのですが、ここ1、2年で感じるのは「もう不味いコーヒーなんてないな」ということ。
いや、あるにはあるんですよ(笑)
激安で販売しているコーヒーチェーンや、家庭用コーヒーメーカーで淹れている趣味程度のカフェなんかと、やっぱり味は劣ります。
ただ「コーヒースタンド」とか「専門店」を自称するお店で、美味しくないと感じることは本当になくなりました。
今やコンビニでドリップコーヒーが飲める時代に、専門店は当たり前にそれ以上のクオリティが求められます。
無論、専門店の中での競争も激しい。
サードウェーブムーブメントを経て、2020年以降の日本のコーヒーは、ほんとに美味しくなったのではないかと思います。
そんな今の礎になった時代を知るための、ひとつの参考資料がこのマンガ。
サードウェーブムーブメントはこれからも折を見て振り返られる事柄でしょう。
コーヒー好きなら知っておいて損はありません。
バリスタ
主人公はイタリア帰りのバリスタです。。
バリスタとは店頭に立ってコーヒーを淹れる職人のこと。
コーヒーのアレンジドリンクやスタバなどのシアトル系、サードウェーブ、さらには缶コーヒーの世界など網羅的にコーヒーに関する事柄が登場します。
そのどれも肯定的な文脈で描かれていて、変に偏っていないのイイ。
全10巻で完結しているので、手に取りやすいボリュームだと思います。
グルメ漫画は豆知識に忙しく、漫画としてはつまらないのが多いんですがバリスタはストーリー的にもけっこう読ませてくれますよ。(っても豆知識メインですが)
気楽な気持ちで読めるマンガです。
珈琲いかがでしょう
コーヒーのうんちくは少なめですが、ストーリーとしてかなり濃厚。
作者は「凪のお暇」がヒットしたコナリミサトさんです。
実は「珈琲いかがでしょう」も中村昌也さん主演でドラマ化されています。
主人公は移動車でコーヒー販売をしています。
序盤は1話ごとのオムニバス形式。
悩みを抱えた登場人物たちはコーヒーブレイクをきっかけに良い方向へと向かっていく…そんな流れが多いです。
しかし後半から急に強烈な話に変わっていく(笑)
Amazonでのレビュー数もたいへん多く、実はファンが多い隠れた名作になっています。