原田ひ香さんの『三千円の使いかた』という本を読みました。
なにかビジネス書のようなタイトルですが、れっきとした小説です。
御厨(みくりや)家の女性たちは年代、環境におうじてそれぞれがお金の悩みを持っています。
あーでもない、こーでもない、と右往左往しながら自分なりの「お金の答え」を獲得していくストーリー。
「お金の悩み」って誰しもが持っていますよね?
ビジネス本やセミナーなどで勉強しようと思いながらも、なにか難しそうで気が進まなかったり。
そんな人も小説というエンタメの中でなら、気軽に学べそうじゃないですか?
『三千円の使いかた』は小説でありながら、実践的な内容も含まれている「実用小説」です。
本質的なお金の知識が登場する
いくつか登場する「お金の知識」をご紹介すると、まずイチバン本質的かつクリティカルなのが「固定費を見直す」ということ。
固定費…。
家賃、スマホなど通信費、車の維持費、光熱費なども入ってきますよね。
御厨家の二女、真帆は仕事の不安がきっかけでお金を貯めようと考え始めます。
証券会社に勤めていた姉からまずアドバイスされたのが「固定費を見直す」ということ。
その後お金のセミナーに足を向けるのですが、そこでも冒頭から教えられたのが「固定費を見直す」でした。
わたしもお金の勉強をしてみて切に感じるのですが、小説の中でも念を押すように登場する「固定費の見直し」は、お金の悩みを経験するファーストステップで間違いないです。
実はわたしも「お金の教養講座 」というマネーセミナーを受けたことがあるのですが(笑)、そこでやっぱり最初に教えてくれたのは固定費の見直しでした。
関連記事:【評判口コミ】ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」に行ってきた感想。怪しい勧誘はあるの!?
「そんなの知ってるよ!」という方も多いですよね。
ですが、「知ってる」のと「わかる」のは違います。
小説の中に登場する登場人物たちのリアルな心情。
きっとあなたも共感するハズ。
情報として頭で知って、共感して心で感じて、やっと知識は腑に落ちるものだと思います。
そして、腑に落ちてはじめて人は行動に移せます。
大げさじゃなく、何度もお金の勉強に失敗した人ほど『三千円の使い方』を読むことで変われるかもしれません。
他にも、
などなど、雑誌に登場しそうなマネーハックを実践する登場人物たち。
まるで実際に挑戦している人たちの生活を覗き見ているようで、例えば主婦ブログや家計簿ブログを見るのが好きな人は楽しく読めると思います。
登場人物が多いので、ちょっとわかりにくい→相関図かきました
御厨家の主要な登場人物は祖母、母(嫁)、姉、妹、孫とけっこう多いです。
あと名前が「真帆」とか「美帆」とか「佐帆」とか似ているんですよね(笑)
そこで、わかりやすいように相関図を作ってみました。
『三千円の使い方』は全6話から構成されており、御厨家の人々がそれぞれが話の主人公としてストーリーが進んでいきます。
※第四話のみ、琴子の友人である「安生」という道楽者の男が主人公です。
読んでいる時に登場人物がこんがらがったら、ぜひこの相関図を見ながら読んでみて下さいね(笑)
以上、『三千円の使い方』という小説の紹介でした!
文章もやさしく、読みやすいのでぜひ読んでみて下さいね。
その他、おすすめの暮らしの本
その他、いろいろな「暮らし」に関する本も紹介しています!(ミニマリスト以外の本もあります)
インテリア、空間づくりはもちろん、お金や健康に関することまで。
生活全般を向上させたいなと考えている人は、ぜひチェックしてみて下さい。
関連記事:おすすめの「暮らし」の本まとめ。エッセイから小説、マンガまで